2月朝礼講話―幸運は若いチカラとひたむきさを好む―

 

インフルエンザが流行り、親による子どもへの虐待など不幸なニュースばかりを耳にする今日この頃です。種子島では子育て支援モデルを目指す運動が行われています。子供にとって安心して、子どもらしく生活できる島になることを期待しています。

 

さて、大坂なおみ選手が全豪オープンテニスで優勝したニュースは世界を駆け巡りました。1年前には想像できなかったことです。米国のTVインタビューで喝さいを浴びた彼女の言葉とは、「人それぞれに道というものがあり、その道を突き進むだけです。諦めずにね。そして、自分と他の人と比べないということです」。若い世代への素晴らしいメッセージです。だから幸運が舞い降りたのかも知れません。

 

一方、種子島医療センターに勤務する若い世代(年齢ではなく、誰でも自分は若いと思えば若い世代に入ります)が、仕事、勉強会、学会発表、スポーツなどにひたむきに頑張っていることは私も重々承知しています。言い換えれば、その様に頑張れることがチカラであり、頑張っている人たちが若い世代なのです。
その若い世代への哲学者キルケゴールのメッセージです。
「人生は、後ろ向きにしか理解できないが、前を向いてしか生きられない」
「人生の初期において最大の危険は、リスクを犯さないことにある」

 

今こそ、高齢者を支え元気づける離島医療に若いチカラが必要です。私たちが展開する高齢者医療は若いチカラをもつあなたに負うところが大きい医療です。
前向きに、ひたむきで謙虚、自分が身をおく土地を愛し感謝する。そのような若いチカラをもつあなたにきっと幸運がおとずれると思います。

 

2月を乗り切りましょう。

 

病院長 髙尾 尊身